黄柳野グレートアース地球体験チャレンジ2017

グレートアースとは

  • その1

    3年間で完結するホンモノの自然体験のサイクル(日本中のどこにもない、比類なきホンモノの自然体験)

  • その2

    立ち止まることのない新たなるチャレンジ(グレートアースの活力は、パイオニア精神から生まれる)

  • その3

    野生との共存と地域活性につながる主体的な活動(単なる高校生の体験を超え、地域の主導的な役割を担う)

パイオニアとは開拓者を意味する言葉だ。人間社会が地球という自然環境から遠ざかりつつあるこの時代、「子どもたちには強烈な自然体験が必要だ!」と誰もが思っていることだろう。しかし、理想は理想。実際は本物の自然体験にはリスクがつきもので、それに真っ向から取り組む高校は今までなかったはずだ。だがそれを理由にして止めてしまっていいのだろうか。大自然のふところ奥深くへ分け入り、様々なリスクを回避しながら強烈な自然体験を目指すべきではないのか。そんな想いでこの20年間、僕はつげのでフィールドワークを積み重ねてきた。いつか学校をあげての大きな取り組みができないだろうかと思いながら。
2015年4月より長年、温め続けてきたこの構想がスタートした。サイは投げられたのだ。「グレートアース」それは前例のない手探りからの挑戦であり、日本の教育の新たな方向性を模索するパイオニアワークである。

昨年度の活動

第2期「奥三河の希少生物を守れ!~コノハズク~」

愛知県の県鳥である日本最小のフクロウの仲間コノハズクは、開発等により発見地である新城市鳳来寺山から一時姿を消していた。近年再び周辺で繁殖期の鳴き声が聞かれるようになり、少しずつではあるが生息数が回復している兆しがみられる。鳳来寺山自然史博物館の調査に参加して、夜間の鳴き声の聞き取り調査を行い、その実態をはっきりさせていく。

第3期「甦れ、ウミガメの浜!~アカウミガメ巡回調査~」

愛知県の渥美半島伊良湖岬から県境にかけては表浜と呼ばれ、砂浜と海食崖が約50kmにわたって続いている。この浜には、毎年6~8月にかけてアカウミガメが産卵にやってくる。ウミガメの上陸は一時期極端に落ち込み、絶滅が心配された。ウミガメを守るには表浜そのものを健全な状態に保つ必要がある。この地で活動を続ける表浜ネットワークの協力を得て、表浜の巡回調査を行い、ウミガメや生き物たちの学習を合宿形式で行う。

第4期「体感~生きている地球のエネルギー~」
~箱根火山と伊豆東海岸~

日本は世界有数の火山国である。箱根や蔵王などでの火山情報警戒レベルの引き上げは、再びこの日本列島が火山活動の活発期に入ったことを予感させるものでもある。素晴らしい自然を展開する日本という国土は、火山だけでなく地震や気象災害も多発する宿命を負っている。噴煙を上げる箱根大涌谷を遠望しながら外輪山を歩き、伊豆の海岸に溶岩流の痕跡を追う。

夏休み特別企画
「豊川源流探検隊~豊川の水源を突き止め、その第一滴を飲む~」

黄柳野から流れ出す黄柳川は、豊川と合流してやがて三河湾に注いでいる。今回の企画では、豊川を河口からその第一滴まで遡り、海から山までの生き物を中心としたつながりを学習し、自分の生活が自然環境と深く結びついていることを実感する機会とする。

第5期「黄柳野の森は宝の山だ!~キノコ編~」
「雄大なるタカの渡りを追え!」~伊良湖岬~

僕らが暮らすここ黄柳野の森はまさに宝の山なのである。鳳来寺山自然史博物館館長を黄柳野にお招きしてキノコ採集と鑑定会を行い、キノコ鍋で森の恵みを満喫する。また、博物館で行われているキノコ展の展示に協力するための採集を毎週行う。
もうひとつ。この地方の秋の風物詩の一つに、伊良湖岬のタカ類の渡りがある。冬に備えて暖かい地方へと本州南部を西に移動するタカ類は、秋も深まる頃、海岸線を伝って徐々に伊良湖岬に集結する。現地専門家の方々から伊良湖岬で直接お話を伺い、その多くが絶滅にひんしている猛禽(ワシタカ)類についての見識を深めていく。

第6期「絶滅にひんする空の王者 イヌワシ」

本州最大の猛禽であるイヌワシは、翼を広げると2mあまりにも達し、我が国の生態系ピラミッドの頂点に君臨している。だが、その数は全国で約170つがい、推定生息数500羽程度にすぎず、この空の王者を目にする機会はほとんどない。近年、繁殖成功率が著しく低下し、絶滅が最も危ぶまれている種となっている。今回、この貴重なイヌワシに出会うために遠方に出かけ、見識を深め、絶滅を回避するために自分たちに何が出来るかを考える機会とする。

ダイナミック企画「イリオモテヤマネコに会いたい!~西表島~」

九州の南から台湾の東沖にまで点々と連なる南西諸島の島々は、東洋のガラパゴスとも呼ばれている。隔絶されたそれぞれの島では、動植物が独自の進化を遂げ、数多くの固有種が存在している。沖縄本島のヤンバルクイナや奄美大島のアマミノクロウサギ、西表島のイリオモテヤマネコなどが有名であるが、他にも多くの希少な生物が亜熱帯の森林に息づいている。
特に日本の最南端に近い西表島は、国内で最も自然度が高い島で、太古からの自然がまさにそのまま息づいている。道路は島の半周しか存在せず、人間の集落や活動もほぼその周辺に限られてきた。全島がジャングルに覆われ、周囲は真っ青な海と豊かなサンゴ礁に取り囲まれた生き物たちの楽園である。
グレートアース2015年度のダイナミック企画として、この西表島での自然体験を行う。西表島で最も遠く、最も美しいと言われる無人の浜「鹿川湾」でサバイバルキャンプを行い、さらには、島を東西に横断するジャングルウォークを行う。その過程でヤマネコの痕跡も探すが、西表の貴重な生物はまだまだ他にも数多い。より大きな視野で自然を捉え、生命に満ち溢れたこの島の豊かさと恵みを体感する。そして、ヤマネコをはじめ、貴重な島の生き物たちとの共生を考える機会とする。

第8期「コノハズク巣箱調査と上臈岩探検」

コノハズクノ保護活動の一環として、春の鳴き声調査に続き、その営巣を確認するために町内に仕掛けてある巣箱の調査を行う。 新城で一番素晴らしいともいえる絶景を眺めに、上臈岩に向かって道なき道をハイキングする。尚、この巨大な岩場には洞窟や滝や湧水があり、探検をすることができる。

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